新NISA口座を作るならどこ?
最近よくご相談を受けるため、今回は新NISA口座をテーマにコラムを掲載しました。 まだ口座を開設していない方や既に口座を開設されている方も是非ご覧ください!
新NISA口座は複数に分けて開設できるか
新NISAは「つみたて投資枠」「成長投資枠」がありますが、片方をA証券で、もう片方をB証券会社で作るといったことができません。
新NISAはあくまで1人1口座となっています。
※新NISAの概要は過去コラムに記載がありますのでこちらをご覧ください⇒ 新NISA,活用と注意点
ある金融機関で新NISA口座を開設すると翌年まで変更できず、変更する場合は諸々の手続きが必要となるため、最初から自身にあった金融機関を選ぶことが大切です。
どの様な金融機関で開設できるか。またそれぞれの特徴は何か。
銀行(信金等も含む)
【特徴】普段使いなれた金融機関の窓口であれば相談がしやすい。ただ、投資信託の商品数が少なく、手数料が高い商品を提案されることも。(しかし、手数料が高い=わるい商品。ではありません。ただ、商品次第となり、説明が長くなるため別の機会にコラムで取り上げたいと思います)
向いている方>> 新NISAで購入するものは投資信託のみ。金融機関と言えば銀行。銀行が好き。窓口でお話しがしたい方。
大手証券(対面型)
【特徴】窓口があることは上記と同じですが、個別株の購入やその他の金融商品も購入が可能。またIPO銘柄(新規公開株)が多く割当てられるのは主幹事会社である大手証券であることが多い。ただ、投資信託等の選択肢はネット証券ほど多くはなく、買付け手数料はネット証券より高め。まとまった金融資産を持たれている方は担当者がつくことも。
向いている方> > 窓口に行きたい、担当者とお話しがしたい。投資信託だけではなく他の金融商品(株や債券等)にも興味がある方。多くの金融資産をお持ちの方。
IFA(独立系アドバイザー・金融商品仲介業者)
【特徴】証券会社出身の方が独立されてIFAをされている方が多い。その方がずっと担当者になってくれる。(金融機関の様に担当者が数年毎にかわることがない) 買付け手数料は大手証券と同様にネット証券より高め。
向いている方>> 特定の方と長くお付き合いをされたい方。信頼できる人にお任せしたい方。
ネット証券
【特徴】投資信託の種類は圧倒的に多い。個別株も購入できる。買付け手数料が安い。相談窓口がない。(ただし、ロボットアドバイザー等の補完的な無料ツールの提供があることも) クレジットカードで決済するとポイントが貯まったり、信託報酬の一部をキャッシュ(ポイント)バックされるサービスなどがある。
向いている方>> 担当者は特に必要のない方。自身で調べることが好きな方。安い買付け手数料やポイントバックなどコスパ重視の方。つみたて投資が中心の方。
積立投資の買付日設定
口座を開設して、色々と調べて積立をする銘柄を決めた次に悩むのは買付日の設定です。月初、月末、指定日、毎日、隔週などがあります。(クレジットカード決済は証券会社側で買付日がある程度決められています)
結論から言えば、長期の積立の場合はどの日に買付をされても大差はないと思われますが、インデックスをベンチマークにした投資信託の場合、買付日を毎日にすればインデックスにより連動した値動きに近づくと思われます。
余談ですが、新NISAがはじまってから毎月1兆円規模の資金流入があります。またその多くが国外の投資信託、すなわち外貨建て(主に米ドル建て)となります。株式はSQ(先物やオプションの精算日)や外貨建て資産は円評価額に為替の影響を受けます。新NISAがはじまってまだ半年程度ですので、今後、統計データが蓄積されると円で投資をする私たちにとって、買付日で最もお得になる日はないか検証してみたいと思います。
人気の買付け銘柄ランキング
1~5月の資金流入額上位ファンド(つみたて投資枠)
1月時点と代わり映えはありませんが、それだけ着実に流入額が増加しており、新NISAが浸透していることがわかります。
※1月時点での新NISA買付額上位ランキングはこちらのページ内に記載しています⇒ 資産分散とは
直近では、日銀金融政策決定会合、米国のFOMCがあり、日本の利上げ期待や米国の利下げ時期を巡り金融市場も大きく変動するかもしれません。そんな時でも長期投資をする上ではどっしり構えてコツコツ投資をしていきましょう。
証券会社や投資信託の選び方など、お悩みがありましたらお気軽にご連絡ください!
今後も様々な情報を発信していきます。次回のコラムも是非お楽しみにお待ちくだい!