資産分散とは
投資の主な目的とは資産を増やすことにありますが、その本質はインフレなどにより保有する資産の実質価値を減らさないことが最低限必要となってきます。
そのためには投資をする年齢やリスク許容度にもよりますが、特定の資産に偏らせず、分散させることが重要です。
さて、今回のコラムでも分散をテーマに新NISAに関連する内容を取り上げます。
現在、新NISAの積立上位はS&P500、オールカントリーインデックス(通称:オルカン)が中心に購入されています。
新NISAの実際の買い付け額ランキング(TOP10)は以下の通りとなっています。
このことからもみてとれるようにオルカンの人気がうかがえます。
ではこのオルカンの株式の組み入れはどの様になっているのでしょうか。
下記をご覧ください。
つまるところ、米国株が6割を占めているということです。
長期の積立は分散(資産配分や時間軸)が大切なことは認識されてきています。
ただ、近年積立投資をはじめられた方の中では「オルカンとS&P500を半分ずつ買って分散している。」との声も聞きます。
しかし、上記の割合で月に10万円を積み立てた場合、
S&P500 → 5万円
オルカン → 5万円 ⇒ 米国株が6割なので、米国株3万円、その他2万円
すなわち、10万円の内訳は米国株が8割、その他が2割となりますので、実際のところほとんどが米国株の積立となるわけです。
決して、米国株のウェイトが高くなることの良し悪しではなく、それぞれにあった分散のあり方を検討出来ればと思います。(自分自身でオルカンに近しいポートフォリオを組むことも出来ますが、それによるメリット・デメリットはまた別の機会にしたいと思います)
本来、資産の分散は株式だけのものではなく、外貨や債券、金をはじめとするコモディティなど、多岐にわたります。
資産運用の検討にあたっては運用可能な期間やリスクの許容度、運用した資産を使う時期など踏まえたライフプランニングを行うことで、より資産運用の目標設定がしやすくなります。
何かお悩みの方は是非ご相談ください!